EOS R7 カワセミ飛び込み 設定

カワセミ撮影のアツい所は飛び込みから魚を捕えて浮上してくる

所謂飛びモノだと思います。

他の野鳥の飛翔と違い、飛び込みから戻ってくるまで僅か1、2秒。

なかなか上手く撮れませんが一瞬の勝負がカワセミ撮影の醍醐味です。

 

ミラーレスの最大の特徴でもあるトラッキング、被写体認識、瞳AFですが

R7の場合カワセミの飛び込みにそれらの機能が追従できません。

ラッキング技術が発展途上な事とCMOSセンサーの読み出し速度が遅い事に加え

被写体が高速なことでカメラがカワセミについていけないのです。

 

飛んでいる猛禽やカモの離水なんかは問題ないのです。

カワセミの飛び込みだけはダメ。

 

色々な設定を試した結果、カワセミの飛び込みは

ラッキング、被写体認識、瞳AF全てOFFにして

カメラに仕事をさせないようにしています。

…これって一眼レフでは?

さらに水しぶきや水草など余計な物を掴ませない為にAFエリアは

フレキシブルゾーンのAF1を基本にAF2、AF3を状況によって使い分けています。

 

EF100-400mm F4.5-5.6 L ISⅡ USM ノートリ

ミラレースの特徴を捨てましたが

R7の場合はこれが一番歩留まりが良いと感じています。

 

野鳥撮影の中でもカワセミの飛び込みだけはジャンルが違いますね。

難しいです。

 

 

 

EOS R7 ジョウビタキ

スズメ目、ヒタキ科の渡り鳥で冬に日本にやってきます。

野鳥の中では警戒心がそれほど強くなく、人のすぐ近くに止まる事もあります。

なので撮影しやすいですね。

 

EF100-400mm F4.5-5.6 L ISⅡ USM トリミング

オス

シルバーのオールバックがイカす。

 

EF100-400mm F4.5-5.6 L ISⅡ USM

メス

こちらはノートリ。

被写体まで5mくらいでしょうか。

こちらがジリジリと移動しても逃げません。

EOS R7 コチドリ

コチドリがいました。

チドリの仲間は擬傷行動をすることで知られています。

右がオス、左がメスだと思います。

EF100-400mm F4.5-5.6 L ISⅡ USM トリミング

コチドリまでの距離は20mくらいでしょうか。

これだけ遠いと鮮明には写りません。

EOS R7 1年4か月(後編)

前の記事の続きです。

 

R7のイマイチなところをいくつか。

最大の長所である高画素が全体の足を引っ張り欠点となってしまっています。

まずAPS-Cセンサーに3200万画素という狭い画素ピッチの弊害でブレにシビアです。

低画素機では気にならないような微ブレまで拾ってしまいます。

 

またISO耐性も高くありません。

カワセミの動きを止めるには1/4000秒でシャッターを切りたいのですが

日陰や曇りなど条件の悪い時にはSSを稼ぐのに苦労します。

個人的にはISO1600が限界かな?と思っています。

 

さらにR7の性能を引き出すには解像度の高いレンズが必要です。

ボディは安価だけどレンズにお金がかかるという。

これも高画素機ゆえの悩みです。

 

他にはメカシャッターのフィーリングが悪いのも気になる点です。

「カシャ」ではなく「シャカカン」という妙なシャッター音と手に伝わる嫌な振動。

これが嫌で電子シャッターを使うようにしていますが

こちらはカワセミの飛びもの等、動きの速い被写体を撮影した時に

ローリングシャッター歪みが派手に出る場合があります。

カワセミの羽の先端がおかしな事になっています。

さらに水面に映るカワセミの羽の角度が全然違います。

こんな感じでローリングシャッター歪みが出ます。

 

水を弾き飛ばそうとして頭を振っているところです。

クチバシが歪んでいますね。

こんな風に出ることもあります。

 

価格を考えると仕方のない部分ではありますが

せめてメカシャッターのフィーリングを何とかして欲しかったですね。

レフ機の官能的なシャッターが羨ましい。

 

書いていたら欠点の方が多くなってしまいましたが

それらを理解して使えば素晴らしいカメラなのは間違いありません。

 

 

 

EOS R7 1年4か月(前編)

EOS R7を購入してから1年4か月経っていました。

初ミラーレスという事もありレフ機との違いに戸惑い

試行錯誤しながら使ってきましたが野鳥撮影においては

良い点も多いですが欠点も多い癖のあるカメラですね。

 

良い点はなんといっても精細な写真が撮れること。

APS-Cに3200万画素はフルサイズなら8000万画素という超高画素です。

このおかげでガチピンが決まった時の写真は群を抜いて精細です。

アオサギ EF100-400mm F4.5-5.6L ISⅡ USM レタッチなし

画像のアップロード容量に制限があるので伝わりにくいかもですが

ズームレンズでも羽毛の一本一本まで描写してくれます。

 

3200万画素のおかげで高いトリミング耐性があります。

センサーサイズと合わせて野鳥撮影向きのカメラだと思います。

 

AFの精度もとても優秀でトラッキング、被写体認識、瞳AFと相まって

飛んでいるカモや猛禽も確実に目にガチピンです。

レフ機の頃は動いている小さな被写体のさらに小さな瞳に

ピントを合わせるのは大変でした。

ミラーレスの恩恵ですね。

 

ミラーレス全部に言えることですが

撮った画像をファインダーで確認できるのがこの上なく便利です。

撮影の合間にファインダーを覗いてイマイチな画像をどんどん消して行けるので

帰ってからのパソコン作業が楽になります。

R7を購入して一番感激したのがこの部分です。

 

バッテリーの持ちがミラーレスにしてはかなり良いのも嬉しい点です。

飛びながら

ミサゴを追っていると何やら紐状のものが・・・

はい、フンです。

400mm F5.6 1/4000秒 ISO400 トリミング

初めて撮影した猛禽類がミサゴでした。

湖や川の河口で遭遇しやすく、魚を掴んで飛んでいる姿は非常に絵になります。

 

EOS R7でカワセミ

私がいつも行くフィールドではカワセミが3羽います。

オスが2羽、メスが1羽。

オスの方が活発で水にもよく飛び込んでくれます。

400mm F5.6 1/4000秒 ISO1600